デラホーヤ観戦記(2007年)

前日計量

ロビーからカジノを抜けて奥へと深く進むと洞窟ではないかと錯覚するほど薄暗いので一歩間違うと、迷路のようなカジノで右往左往するハメに陥る…

14:00から公開計量があるので(それでもトロトロと市バスを使ってたけど…)試合会場でもあるガーデンアリーナへ入ると既にファンでビッシリと埋まっていた。
リングを隠すようにカーテンで仕切り舞台を設置してあった。後方の席に陣取った私の横にはメイウェザーファンの陽気な黒人女性が座っていた。
30分遅れて始まった計量にリングアナウンサー、マイケル・バッファーの渋い声が響き渡った。まず最初に姿を現したのはメイウェザー!ひとしきり大ブーイングを浴びた彼は150ポンド。スピードを失わない為に軽くしたのかな…
続いてヤンヤの大喝采で迎えられたデラホーヤはリミット一杯の154ポンド。両者の腹筋の割れ方が異常に目立ってたなぁ…
締め括りは恒例(?)の舞台中央での睨み合い!!歩み寄って挑発するメイウェザーを堂々と受け止め見下ろすデラホーヤ。前哨戦はデラホーヤの貫禄勝ち。

あとは明日のゴングを待つばかり!

会場付近の売店も黒山の人だかりだった…皆が皆、グッズを求めて集まっていたのだ。自分にとって記念Tシャツは観戦に欠かせない必須アイテムなので長蛇の列に並んで購入した。自己満足から独りニヤけた表情をしていたら失礼…これで明日の準備もOK!!

カジノからいきなりストリートへ脱出すると、あまりの眩しさにクラクラ~とするので要注意…
市バスに乗ってホステルのあるダウンタウンへ北上すると少~しずつ寂れた雰囲気に変わってくる。どこか閑散として活気もない…
幸運にも「USAホステル」はバス停からすぐ近くだった。フロントでチェックインした時、Fedexを受け取ってようやく安堵感が沸いてきた…その中に何よりも一番重要なデラホーヤのチケットが入っているはずだから。
四人部屋には先客がいた。スイスから来たというトニー。どうやら遊びすぎて(?)お疲れモードらしくベッドで音楽を聴いていた。簡単な自己紹介をすると自分の英語力の貧弱さがホトホト身に染みる…あ~悲しや。
外出前にフロントで門限の確認をすると「ここを何処だと思ってんだい?ラスベガスだぞ!」そうだ、確かに野暮な質問だった…