デラホーヤ観戦記(2007年)

一夜明けたラスベガス

まるで昨日何事もなかったかのように平穏に包まれていた。
昨夜の試合は現実だったのか、或いは幻想だったのか。

夢から覚めたような感覚に陥った…
本当に終わってしまったのだと思うと急に脱力感に襲われてきた。

いわゆる燃え尽き症候群(?)かなぁ…

ランチを食べにMGMへ行ってみると、既に試合用の電飾などの撤去作業が始まっていた。

ラスベガス最後の一日ということもあり食事後、ホテル巡り(?)をすることにした。南から北へと。まず始めはゴールドに輝くマンダレイベイ。ここでこけら落としとして開催されたのが「デラホーヤVSトリニダード」だった!

隣にはピラミッド型のルクソール。そこら中がエジプトの遺跡だらけ。

自由の女神をあとにモンテカルロを過ぎると、美しい湖面が一面に広がる。
イタリア北部、湖水地方のベラッジオだ。

ここでの噴水ショーは優雅で心が洗われるようだ。

初めてラスベガスへ来た頃、この辺りはまだ砂漠だった…それが後々に湖が出現しようとは思ってもみなかった。

もうこの辺りまで歩くと足が痛い…地図では、たったの一ブロックでもニューヨークの一ブロックとは明らかに規格が違う。
どうみてもニューヨークの2~3倍はありそう。

だからパリスのエッフェル塔が視界に入っても、近そうで近くはない…さらに足の痛みが増すこと受け合い。

もう少し足を伸ばすと、古代ローマの彫像に飾られた神殿の趣きを漂わせる老舗のシーザースパレス。
昔はここの屋外特設リングで幾多の名勝負が繰り広げられた!
チャベスVSデラホーヤもここが舞台だった。
マニア(?)に必見なのはカジノ内でファイティングポーズを構える、世界ヘビー級チャンピオン、ロッキー・マルシアーノの彫像だ!!

そこから規格外の一ブロックを歩くと、ド迫力の火山噴火ショーで有名なミラージュだ。

ストリートを隔てた向かい側のベネチアンにあるマダムタッソーのロウ人形を見ると仰天の一語!!
今にも声をかけてきそうな世界の著名、有名人が一同に勢揃い。
なかでも特筆なのはドン・キングを挟んでモハメド・アリと対峙するホリフィールド。
注目はタイソンに噛み契られた耳までが忠実に再現されてるところだ!

TIまで来ると、もうストリップの外れ辺りになる。
シンボルマークの海賊の看板が見えてくると、 すぐに二隻の古めかしい海賊船が目に入る。
ここで水の精と海賊たちによる決戦の火ぶたが切られると次々と海賊船が爆発炎上、轟音が響き渡り沈没していく。

きらびやかな中心街を離れ、新興のホテル、ウィンを過ぎると、その名の通りサーカスが見世物のサーカスサーカス。カジノ内で無料のサーカスを見れるのが嬉しい。しばしの休息にもってこいですよ。

ラスベガスのどこからでも目に入るノッポなストラトスフィアは高さ280mもあり
ミシシッピー川より西では一番高いとか。
ここは特に自分にとっては鬼門だった…
といのは、 この高さのてっぺんにある、まさに恐怖のフリーフォール「ビッグショト」のためだ。
ラスベガスに行ってビッグショトに乗ってない者はモグリだと
友人たちからからかわれ続けていたから…
以前、汚名返上として挑戦したけどタワーの屋上に出ただけで足もすくむ思いだった。

360゜ラスベガスの夜が一大パノラマ。
初速70km以上で上昇し、今にもスポッと抜けて飛んでいきそうな感じ…
とにかく怖いです。
心臓が止まらなかったのが幸いでした。
ストラトスフィアからダウンタウンまではもう何もないので市バスを利用して帰った。

終着点はフリーモントストリートのアーケードにある映像ショー。かまぼこ状の天井に映し出された幻想的な映像を見てると感激です。